宮城県仙台市青葉区土樋 曹洞宗 大蔵山 松源寺

お知らせ

2025.05.01
お知らせ

令和7年5月挨拶

    立夏の時節。巷には鯉のぼりが悠々と泳ぐ季節となりました。
    5月は松源寺を取り巻く宮城県宗務所第一教区という行政区では恒期法要(大回向)が他の寺院で開催されます。当山ではその伝統がなく、住職・副住職がお手伝いに参ります。
    通常、人が亡くなると葬儀の後、初七日・四十九日と法要を行って供養し、さらに1年後に一周忌、2年後に三回忌、6年後に七回忌、と法要を行う。その後、三十三回忌(三十七回忌、五十回忌)を迎えると、「弔い上げ」といって、このような法要を打ち切る。この「弔い上げ」を終えると、死者の供養は仏教的要素を離れ、それまで死者その人の霊として個性を持っていた霊は、「先祖の霊」という単一の存在に合一される。これが祖霊である。祖霊は、清められた先祖の霊として、家の屋敷内や近くの山などに祀られ、その家を守護し、繁栄をもたらす神として敬われるのである。先祖供養は各家の御霊に対して行われ、豊作祈願や家庭安寧などの祈願となる。